大津市で起こった事故についていろいろと詳細が分かってきたが、
報道にあるとおり、事故がおこったT字路は見通しもよく、客観的にみてあまり危険性が高い箇所とは言えない。
その中で報道などではあまり触れていないが、地元の人間として思うのが、
注意力が散漫になりがちな道路であるという事が言えると思う。
事故の主因と思わている右折車は、おそらく琵琶湖沿いを数百メートル走行してきたと思われるが、あの付近一帯琵琶湖はを学生たちのボートが浮かんだり、散歩の方、釣り人が行きかったりと優雅な光景が続く一体となる。
それらを眺めながら走っているといつの間にか「心ここにあらず」といった状態になる可能性はあると思え、「考え事をしていた」という趣旨の供述をされていたことからも、注意力が散漫になっていたことがうかがえる。
そして、これは湖岸沿いを走行した経験がある全てのドライバーに心当たりがあるのではないかと思え、決して人ごとで終わらせてはいけない事故なのだと思う。
2019年6月8日(土) 京都新聞 「読者の声」掲載